サーフィン独特の波名称・表現
波情報を収集しているとサーフィン独特の表現、波の状態解説が出てきます。慣れないうちはどのような意味なのか、よくわかりませんよね。
波の状態を正しく理解し、波を当てるためにも正確にその表現と意味を覚えておきましょう。
チューブ
海底が急勾配になって浅瀬に立つ巻波の空洞部分おチューブという。チューブの形がまん丸であればバレル、部分的にチューブになるものはボウルと呼ぶ。
厚い波
掘れた波の反対語であり、波の面があまりカールせずにリップが切りたってこないぶ厚い波をさす。力無くタラタラと表現されてしまうことが多い。
速い波
ピークからショルダーにかけてはやく崩れていく波のこと。これがあまりに早過ぎるとピークとショルダーがほぼ同時に崩れてしまうワイドな波になってしまい、サーフィンに適した波ではなくなる。
掘れた波
崩れる波の面が適度にカールしリップが切りたっており、ショートボードやBBのアクションに向いた波。反対語は厚い波となる。
繋がった波
複数のうねりのピークが同時に崩れてしまい、つながっているように見えピークがはっきりしないこと。同じ意味としてワイドな波、反対語として切れた波となる。
切れた波
ピークがはっきりとしておりピークからショルダーにかけて順序よく崩れている波のこと。サーフィンに最適な波となる。
三角波(Aフレーム波)
ピークが三角形のようにはっきりとした波。両サイドに均等にブレイクしていくことからレギュラー、グーフィー方向への二人のサーファーのライディングが可能になる。極めてサーフィンに最適な波となる。
トロい波
うねりに力がなく、ブレイクする速度も遅い波のことをさす。タラタラと表現されたりもする。ショートやBBにはあまり適さないがロングボードなら乗れることも。
トロ厚い波
うねりに力がなく、波の面もあまりカールせず厚い波の状態でタラタラと崩れてしまう波のこと。
トロ速い波
うねりに力がなく、崩れだすと一気に崩れる波のことをさす。タラタラと表現されたりもする。サーフィンできなくはないがあまり面白みのない波である。
マッシーな波
波の斜面が緩やかで厚い波のことをさす。オンショアの影響を受けた力無い波を表現する場合もある。
ワイドな波
うねりのピークがあちこちにおいて同時に崩れてしまい、つながっているように見えピークがはっきりしないこと。繋がった波と同義語となる。
風波
海岸線近くで吹き続けるオンショアにより発生した波のことで力無い波となることが多い。オンショアコンディション下で発生する波のため、まとまりない波。
ダンパーブレイク
ワイドな波とイメージは近いが、より波にパワーがあり激しく崩れる波となる。チューブとも近いが、力強く一気に崩れる波なので楽しめるサーファーはごく一部となる。
トロダンパー
うねりに力はなく岸へ向かってくるが、崩れる際には一気に崩れ落ちる波のことをさす。
クローズアウト
サーフィンできな海の状態のことを表す。波数が多く、海面がぐちゃぐちゃになっているような状態。
ショアブレイク
波打ち際でブレイクする波のため、ほぼ乗るスペースはない。岸に叩きつけられてしまうような波。
ポイントブレイク
同じ1箇所で繰り返しコンスタントにブレイクし続けるポイントをさす。リーフブレイクや河口のサンドバーなどで多く見られる。
フラット
波、うねりがなくサーフィンできない状態。海面が真っ平の状態をさし今日はノーサーフといった表現でも使われる。
波の部位・パーツ説明
トップ
波の上部をさす。クレストとも言う
ピーク
波が一番最初に崩れ出す頂点の部分
リップ
波がブレイクする瞬間の上部の薄くなった部分
カール
リップからフェイスにかけて丸くカールしている箇所。もっとも波のパワーのある箇所
スロープ
カールからボトムにかけて波がボトムよりの緩やかな斜面になっている箇所
ショルダー
ピークから横につながってこれから崩れて行こうとする斜面全体の箇所
フェイス
岸を向いて波が崩れ切り立ってくるエリア
ボトム
ブレイクしている波の下のエリア
インパクトゾーン
崩れてくる波のリップがボトムにかけて降り注いでくる箇所
スープ
波が崩れた後にできる水泡、白波のこと、砕け波ともいう。
レギュラーブレイクとグーフィーブレイク
岸から見て右から左へ崩れる波をレギュラーブレイクと呼びます。
対して岸から見て左から右へ崩れる波をグーフィーブレイクと呼ぶ。別名レフトブレイクとも呼ばれます。
パーフェクトウェイブとは!?
本の角を丸めたような形。左右へ機械的にブレイクする波が完璧な波ですね。紙の丸くなった斜面をライディングするわけですから想像するだけで素晴らしい波ですね。そうそうお目にかかれるものではありませんが、Aフレームの波はこのような形状になることが多いです。