
北海道サーフィンポイント40選 - 道内全エリアの波情報完全ガイド

日本最北の大地・北海道は美しい自然と雄大な海に囲まれ、四方の海岸線にまだ見ぬブレイクが点在する“未開のサーフアイランド”です。春から秋には太平洋側、秋から冬は日本海側へと、季節や風向きによって異なる顔を見せる多彩な波が特徴で、百を超えるとも言われる素晴らしいサーフポイントがサーファーを魅了します。本ガイドでは、道内外から人気の「北海道サーフスポット40選」へのまとめページとして、各エリアの波情報、北海道の波の特徴、サーフシーズン、ポイント毎の特色を徹底解説します。
Table of Contents
【北海道サーフスポットマップ】
まずは地図でポイントをチェック!気になるエリアをクリック!
北海道サーフィンの知られざる魅力:なぜ今、北の大地なのか?
「北海道でサーフィン?」そう疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、北海道は日本屈指のサーフィンパラダイスです。雪と寒さのイメージが先行しますが、実は年間を通して多様な波が押し寄せ、本州では考えられないほど混雑とは無縁の贅沢なサーフィン体験ができます。広大な海岸線には数百以上の素晴らしいサーフポイントが点在し、それぞれが異なる表情を見せます。当ページでは厳選した北海道サーフスポット40選を紹介しています。
北海道収録サーフポイント(一部)
網走海岸 / あばしりかいがん [オホーツク]根室 / ねむろ [釧路・根室]白糠漁港 / しらぬかぎょこう [釧路・根室]広尾 / ひろお [日高・十勝]目黒 / めぐろ [日高・十勝]百人浜 / ひゃくにんはま [日高・十勝]様似 / さまに [日高・十勝]浜厚真 / はまあつま [道央]勇払 / ゆうふつ [道央]白老 / しらおい [道央]イタンキ浜 / いたんきはま [道央]長万部(静狩海岸)鹿部 / しかべ [道南]南芽部 / みなみかやべ [道南]椴法華 / とどほっけ [道南]恵山漁港 / えさんぎょこう [道南]恵山パーク / えさんぱーく [道南]恵山ボウル / えさんぼうる [道南]女那川 / めながわ [道南]戸井 / とい [道南]中村下 / なかむらした [道南]住吉 / すみよし [道南]古平 / ふるびら [日本海]余市 / よいち [日本海]フゴッペ / ふごっぺ [日本海]余市 / よいち [日本海]塩谷 / しおや [日本海]東小樽 / ひがしおたる [日本海]銭函 / ぜにばこ [日本海]ドリームビーチ / どりーむびーち [日本海]石狩浜 / いしかりはま [日本海]厚田浜 /あつたはま [日本海]安瀬 / やそすけ [日本海]毘砂別 / びしゃべつ [日本海]瀬越 / せごし [日本海]
圧倒的な波のクオリティと変化に富む北海道
北海道は太平洋、日本海、オホーツク海の3つの海に囲まれており、これが波の質の多様性を生み出しています。
- 日本海側:秋から冬にかけて低気圧が通過するたびに、パワフルで整った北西うねりが押し寄せます。本州の日本海側と比較しても、クリーンな波が立つことで知られ、ハイレベルなサーフィンが可能です。
- 太平洋側:春から秋にかけて南東うねりに敏感で、比較的メローでロングライドしやすい波が多いのが特徴です。夏場は水温も比較的穏やかで、初心者から楽しめるポイントが多数存在します。
- オホーツク海側:まだ開拓の余地を残すフロンティアエリア。夏場を中心にサーフィンが可能で、手つかずの自然の中で神秘的な波を体験できます。
水温は夏でも20度前後と低めですが、その分水質は抜群にクリア。エメラルドグリーンの海でサーフィンする体験は、まるで海外のサーフトリップのような感動を与えてくれます。エゾシカが海岸を歩き、オオワシが頭上を舞い、時にはイルカと一緒に波に乗ることも。大自然との一体感を味わえるのが北海道サーフィンの醍醐味です。
混雑知らずの「エンプティウェイブ」
本州の人気ポイントでは、週末に100人以上のサーファーで海がごった返すことも珍しくありません。しかし、北海道では広大な海岸線に対してサーファー人口が少ないため、ほぼ貸し切り状態でサーフィンを楽しめます。初心者でも気兼ねなく練習でき、上級者は思う存分ライディングに集中できる環境がここにあります。
北海道のサーフシーズンとベストな装備
北海道でのサーフィンは、季節ごとの特徴を理解し、適切な装備を準備することが非常に重要です。
季節ごとの波と楽しみ方
北海道では年間を通してサーフィンが可能ですが、ベストシーズンはエリアによって異なります。
- 春(4月〜6月):まだ水温は低いですが、北からのうねりが入りやすく、波のクオリティが高い時期です。日本海側は特に期待できます。
- 夏(7月〜8月):北海道で最も水温が高くなる時期で、初心者にもおすすめです。太平洋側では南東うねりによって安定したビーチブレイクを楽しめます。
- 秋(9月〜11月):台風うねりの影響も受けやすく、サイズアップする日が多くなります。日本海側・太平洋側ともにパワフルな波を期待できるベストシーズンの一つです。
- 冬(12月〜3月):極寒のシーズンですが、日本海側では冬型の気圧配置によるコンスタントな北西うねりが入り、世界レベルの最高の波に出会えることも。上級者向けのシーズンです。
必須のウェットスーツと防寒対策
北海道の海水温は、夏場で18〜22℃、冬場は0℃近くまで下がります。快適かつ安全にサーフィンを楽しむためには、適切なウェットスーツと防寒アイテムが必須です。
- 夏(7月〜8月):3mmフルスーツまたはシーガル、スプリングが基本。
- 春・秋(4月〜6月、9月〜11月):5mmセミドライスーツが必須。気温が低い日はグローブ、ブーツも準備しましょう。
- 冬(12月〜3月):5mmまたは6mmのドライスーツが必須。さらにフード、グローブ、ブーツは欠かせません。
特に冬場のサーフィンは、命に関わることもあるため、防寒対策は万全に。地元のサーフショップで最新の装備について相談し、レンタルすることも強くおすすめします。
エリア別:北海道サーフスポット徹底ガイド40選
北海道のサーフポイントは広範囲に点在しており、それぞれのエリアに独特の魅力があります。ここでは、主要なサーフィンエリアと代表的なポイントをご紹介します。各ポイントの詳細な波情報やアクセス、注意点については、それぞれのリンク先で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてください。
アイコン凡例と用語説明
ビギナー向け
波が穏やかで初心者でも安心なポイント
中級者以上向け
基本的な波乗りができる経験者向けポイント
上級者〜エキスパート向け
パワフルで高難度な波がブレイクするポイント
天候
波情報におけるその日の天候を示すアイコン
ビーチブレイク
砂地の海底で波がブレイクするポイント
マップ/場所
ポイントの地図や位置情報を示すアイコン
漁港/ハーバー
漁港隣接または港が絡むポイント
河口ブレイク
河口付近で波がブレイクするポイント
リーフブレイク
岩礁や珊瑚礁の上で波がブレイクするポイント
オホーツク海エリア
人が少なく“未開のサーフパラダイス”と呼ばれるエリア。夏場を中心にサーフィンが可能で、手つかずの自然の中でエンプティ波を体験できます。2021年4月にロシアのオリンピックサーフィンチームが合同練習を行ったとされる北方四島は、これからサーフィン開拓されるエリアとして大変期待されています。
真夏の暑い時期には札幌など都市近郊からサーフトリップに向かうサーファーグループも年々多くなっている期待のエリアです。
網走海岸 / あばしりかいがん サーフスポット
- ベストシーズンは夏〜秋。網走海鮮市場前あたりのポイント。
能取岬 / のとろみさき サーフスポット
- オホーツク海の神秘的な波が特徴で、夏場にサーフィンが可能。
道東エリア(釧路・根室)
太平洋の大きなうねりをダイレクトに受けるため、サイズのある力強い波が特徴です。夏は海霧に包まれることも多く、幻想的な雰囲気の中でのサーフィンが楽しめます。
根室 / ねむろ サーフスポット
- 南うねりが入る夏場にかけて人混みを避けてのサーフィンが可能。日本最東端の波を体験
厚岸 / あっけし サーフスポット
- 知る人ぞ知るリーフブレイクで、地形が決まると美しいチューブも期待できます。
釧路 / くしろ サーフスポット
- 安定したうねりが入るポイントで、幅広いレベルのサーファーに対応します。
白糠漁港 / しらぬかぎょこう サーフスポット
茶路川の流れ込みによりサンドの堆積が期待できる。
日高・十勝エリア
南うねりが入りやすい5月〜10月がベストシーズン。襟裳岬から西の海岸線には無数の無名ポイントにGoodウェーブが日々ブレイクしています。プロサーファーも認めるクオリティの高い波が特徴です。
広尾 / ひろお サーフスポット
- 外洋の東うねりをダイレクトにひろいあちこちでブレイクしている。
目黒 / めぐろ サーフスポット
- 日高エリア周辺の人気ポイント。
百人浜 / ひゃくにんはま サーフスポット
- 南~東のうねりを敏感に拾うビーチブレイクのポイント。
様似 / さまに サーフスポット
- 厚真方面よりうねりに敏感でほぼ通年パワフルなブレイクが期待できる。山と海のコントラストが美しい景観の中でサーフィンを楽しめます。
浦河・えりも岬 / うらかわ・えりもみさき サーフスポット
- 北海道随一のパワーウェイブが期待できるポイント。特に秋から冬にかけての本領発揮に期待。
道央エリア(苫小牧・室蘭方面)
北海道を代表するメジャーポイントが点在する道央エリア。雪解け水が流れ込む春先から夏にかけてカレントが強まりやすいため、初心者は特に注意が必要です。ビギナーやビジターは流されないよう十分注意したい。
浜厚真 / はまあつま サーフスポット
- 北海道随一のメジャーポイントで、初心者から楽しめる。遠浅なビーチでピークが点在し、ショートもロングも幅広く楽しめます。南〜南東うねりに敏感で、夏でも水温20度前後と快適です。
勇払 / ゆうふつ サーフスポット
- 小高い丘により南東よりの風を比較的かわしてくれるポイント。
白老 / しらおい サーフスポット
- サンドバー次第だが、南うねりでパワフルなブレイクとなる。
イタンキ浜 / いたんきはま サーフスポット
- 室蘭エリアを代表するメジャークラシックスポットで設備も良い。北海道の“サーフィンの聖地”とも呼ばれる鳴り砂の美しいビーチ。プロアマ大会の開催もあり、初心者から上級者まで幅広い層に愛されています。
長万部(静狩海岸) / おしゃまんべ(しずかりかいがん) サーフスポット
- 南東からのうねりが入れば内海湾によりまとまる。
道南エリア(函館方面)
津軽海峡と太平洋に挟まれた亀田半島にサーフポイントが点在します。ここではビーチから河口、リーフまでバラエティに富んだ波を堪能できます。真夏でもウェットスーツが必須と水温は低いが、混雑とは無縁で、波乗りを楽しめる。強い低気圧が東海上を抜けた際チェックしよう。
鹿部 / しかべ サーフスポット
- 東うねりに敏感で比較的コンスタントに波のあるポイント。
南芽部 / みなみかやべ サーフスポット
- インサイドにはリーフが点在するためエントリー時は注意したい。
椴法華 / とどほっけ サーフスポット
- 南東よりのうねりに敏感で周辺ポイントよりもワンサイズ大きいことが多い。
恵山漁港 / えさんぎょこう サーフスポット
- リーフと玉石のミックスされたグーフィーブレイクは距離が乗れる。風を避けやすいポイントブレイク
恵山パーク / えさんぱーく サーフスポット
- ビーチブレイクながらパワーのある波で人気。
恵山ボウル / えさんぼうる サーフスポット
- ビーチブレイクながらパワフルな波で中級者以上も楽しめる。
女那川 / めながわ サーフスポット
- 遠浅のビーチで比較的コンスタントに波がある。ビギナーOK.
中浜 / なかはま サーフスポット
- 東うねりを敏感にキャッチするサーフスポット。ローカルに人気が高い。
戸井 / とい サーフスポット
- 周辺がクローズ気味になった際にチェックしたい。
中村下 / なかむらした サーフスポット
- 普段は波が立ちづらい。Bigデーにチェック。
住吉 / すみよし サーフスポット
- レギュラー中心のリーフブレイク。
日本海エリア(小樽・石狩方面)
本州エリアの日本海側と同様、西高東低の気圧配置が決まり、台風や強い低気圧が近づいたときにブレイクしやすくなります。10月〜4月の季節が特に狙い目といえる。5月GWまで波の残る年も。。1~3月までの極寒期には大雪や強風により、海に入れない日が多いが、ひとたび波が上がり風が合えば、その波のクオリティは極めて高い。6ftオーバーのビッグウェーブでも波乗り可能なことがある。札幌から車で30分〜1時間圏内とアクセスの良さが最大の魅力です。
古平 / ふるびら サーフスポット
- 周辺がビッグサイズになった時に真価を発揮する。
フゴッペ / ふごっぺ サーフスポット
- 初心者からサーフ可能なイージーなビーチブレイク。
余市 / よいち サーフスポット
- 余市のメインポイントのひとつ。波の期待度は低めだが河口ならではの変化に富んだ波が期待できます。
塩谷 / しおや サーフスポット
- 波質は比較的イージーなブレイクで初心者も楽しめる。
東小樽 / ひがしおたる サーフスポット
- 上級者オンリーのリーフレイク。普段は波がたたない。
銭函 / ぜにばこ サーフスポット
- 都市部からアクセスの良い札幌、小樽、石狩のメジャーサーフスポット。
ドリームビーチ / どりーむびーち サーフスポット
- 広大な大浜海岸通称小樽ドリームビーチに広がるビーチブレイク。
石狩浜 / いしかりはま サーフスポット
- 西うねりを敏感にひろう石狩北部のビーチポイント。
厚田浜 / あつたはま サーフスポット
- 西~北西うねりを敏感に拾う石狩湾新港北側の広大なビーチ。
安瀬 / やそすけ サーフスポット
- 国道231号沿いのポイントで波チェックも容易。リーフブレイク。
毘砂別 / びしゃべつ サーフスポット
- 石狩北部、漁港付近に広がるサンドとリーフのミックスされたサーフポイント。
瀬越 / せごし サーフスポット
- 普段はタルいが胸以上のサイズまでアップしてくると張った良い波に。
北海道サーフトリップの極意と注意点
北海道でのサーフトリップを成功させるためには、事前の準備と現地のマナー理解が不可欠です。
移動手段とアクセスのコツ
北海道のサーフスポットは広範囲に分散しているため、レンタカーが必須です。特に道東や道北の未開拓エリアでは、ガソリンスタンドが少ない場所もあるため、こまめな給油を心がけましょう。冬場は積雪や路面凍結が予想されるため、スタッドレスタイヤの装着は必須です。主要都市(札幌や函館)を拠点に日帰りでも楽しめますが、ポイント近くの民宿やゲストハウスに宿泊すれば、朝一番の無風コンディションを狙うことができます。
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ローカルマナーと野生動物への配慮
北海道のサーフカルチャーは「自然との共生」が基本理念です。サーファーとしてエリアに関係なく当然の事項ではありますが、以下の点にしっかりと注意し、ローカルマナーを守って安全に楽しみましょう。
- 駐車場は指定場所のみを利用し、近隣住民に迷惑をかけない。
- ゴミは必ず持ち帰り、来た時よりも美しくを心がける。
- 漁業権エリアには絶対に立ち入らない。
- 地元サーファーに敬意を払い、挨拶を心がける。
- 野生動物(ヒグマ、エゾシカなど)に注意し、遭遇した場合は刺激せずに静かにその場を離れる。 特にヒグマは出没情報があるポイントもあるため、事前の情報収集を怠らないようにしましょう。
最新波情報と初心者向けアドバイス
- 年間を通じて波があるスポットも多いですが、春から秋は太平洋側、秋冬は日本海側のポイントが特に良い波を期待できます。
- 初心者には、浜厚真や白老、古平など遠浅で比較的穏やかなビーチブレイクがおすすめです。
- 防寒対策は徹底すること。夏でも本州より水温が低く、フル系のウェットスーツは必須です。秋〜冬はドライスーツやブーツ・グローブが標準装備となります。
- 各ポイントの波情報は、現地のサーフショップのウェブサイトやSNS、または専門の波情報サイトでこまめにチェックしましょう。
まとめ:北の大地で新たなサーフィン体験を
北海道のサーフィンは、ただ波に乗るだけでなく、雄大な大自然との対話そのものです。混雑とは無縁の広大な海で、自分のペースで心ゆくまでサーフィンを楽しめる場所は、日本広しといえども北海道しかありません。
この「北海道サーフィン完全ガイド」が、あなたの新たなサーフトリップのきっかけになれば幸いです。40もの厳選スポットは、北海道のサーフィン魅力のほんの一部に過ぎません。この広大な大地には、まだ地図に載っていない秘密のポイントが無数に存在します。
あなただけの秘密のスポットを探しに、北海道サーフトリップに出かけませんか? 北の大地が育む極上の波が、あなたを待っています。