
【決定版】日本海サーフィン完全ガイド|西日本(鳥取・島根・山口)おすすめ50選
西高東低の気圧配置が生み出す冬の北西うねりが、山陰の海岸線に極上の波をもたらします。対馬海流の影響で本州日本海側で最も海水温が高い山口県から、東西に長く伸びた海岸線でバラエティ豊かな波が楽しめる鳥取県まで、山陰エリアには50箇所以上の多彩なサーフポイントが点在。透明度の高い海、風をかわす地形、そして関西圏からのアクセスの良さも魅力です。本ガイドでは「鳥取サーフィン」「島根サーフィン」「山口サーフィン」の全てを網羅し、日本海特有の波質からウェットスーツ選びまで徹底解説します。
🏄♂️ 目次
日本海サーフィンの魅力:なぜ山陰が選ばれるのか
山陰エリアの日本海サーフィンには、太平洋側とはひと味違う魅力があります。透き通るような海水、豊かな自然に囲まれたロケーション、安定した波質に加えて、都市部からのアクセスも良好で空いている。関西や中国地方から気軽に訪れられることから、多くのサーファーが山陰を選んでいます。
対馬海流がもたらす温暖な海水温
山陰の海は、対馬海流の影響で日本海の中でも比較的水温が高く、秋から冬にかけてもサーフィンが楽しみやすい環境が整っています。冷たいイメージの日本海ですが、山陰では一年を通じて快適に波乗りを続けられるのが大きな特徴です。
日本海特有の抜群の水質
透明度の高い水質は山陰サーフィンの大きな魅力。特に夏場はエメラルドブルーに輝く海で、まるでリゾート地のような雰囲気を味わえます。美しい海でサーフィンをする特別感は、他のエリアにはない贅沢です。
東西に長い海岸線が生む多彩な波
山陰は東西に長く伸びる海岸線が特徴で、ポイントによって異なる波質を楽しめます。ビギナーでも安心のビーチブレイクから、中上級者向けのパワフルなリーフブレイクまで幅広く対応。季節や風向きによって表情を変える波は、訪れるたびに新鮮な体験を与えてくれます。
関西・中国地方から日帰りも可能な好アクセス
山陰のサーフポイントは、関西圏や中国地方の主要都市から車で数時間とアクセスしやすく、週末トリップにも最適です。観光地や温泉も豊富にあり、サーフィンと合わせてリフレッシュできるのも人気の理由です。
日本海のサーフィンエリア別特徴とおすすめポイント
日本海、山陰エリアのサーフポイントは、大きく「鳥取〜島根エリア」と「山口エリア」に分けることができます。それぞれのエリアが持つ波の特性や雰囲気を理解し、あなたのレベルや目的に合ったポイントを見つけましょう。
収録サーフポイント
二見 / ふたみ [山口エリア] 角島 / つのしま [山口エリア] 大浦 / おおうら [山口エリア] 土井ヶ浜 / どいがはま [山口エリア] 島戸 / しまと [山口エリア] 加津の浜 / かずのはま [山口エリア] 川尻 / かわじり [山口エリア] 小田大浜 / おだおおはま [山口エリア] 立石 / たていし [山口エリア] 大浜 / おおはま [山口エリア] 青村 / あおむら [山口エリア] 二位ノ浜 / にいのはま [山口エリア] 黄波戸 / きわど [山口エリア] 木与 / きよ [山口エリア] 大塚 / おおつか [島根益田エリア] 清ヶ浜 / きよがはま [山口エリア] 高津川河口 / たかつがわかこう [島根益田エリア] 千畳 / せんじょう [島根浜田エリア] 石見海浜公園 / いわみはま [島根浜田エリア] 浅利 / あさり [島根江津エリア] 波根 / はね [島根出雲エリア] 波子 / はし [島根浜田エリア] 黒松 / くろまつ [島根江津エリア] 小田 / おだ [島根出雲エリア] 多伎 / たぎ [島根出雲エリア] 稲佐の浜 / いさのはま [島根出雲エリア] 弓ヶ浜 / ゆみがはま [鳥取米子エリア] 久村海岸 / ひさむらかいがん [島根出雲エリア] 古浦 / こうら [島根松江エリア] 淀江 / よどえ [鳥取米子エリア] 國信 / くにのぶ [鳥取米子エリア] 名和川 / なわがわ [鳥取大山エリア] 豊成 / とよしげ [鳥取大山エリア] 大黒 [鳥取大山エリア] 八橋 / やばせ [鳥取大山エリア] 下市 / しもいち [鳥取大山エリア] 赤崎 / あかさき [鳥取大山エリア] 大谷 / おおたに [鳥取大山エリア] 羽合 / はわい [鳥取市エリア] 井手が浜 / いでがはま [鳥取市エリア] 船磯/ ふないそ [鳥取市エリア] 石脇 / いしわき [鳥取市エリア] 青谷 / あおたに [鳥取市エリア] 小沢見 / こぞみ [鳥取市エリア] 白兎 / はくと [鳥取市エリア] 鳥取砂丘 / さきゅう [鳥取市エリア] 浦富 / うらどめ [鳥取市エリア] 賀露 / かろ [鳥取市エリア] 岩戸 / いわと [鳥取市エリア] 羽尾 / はねお [鳥取市エリア] 東浜 / ひがしはま [鳥取市エリア]
サーフィンのベストシーズンとウェットスーツ選び
秋冬の西高東低の気圧配置で本領を発揮する日本海・山陰エリア。季節ごとの特徴を理解して、最高の波をゲットしましょう。
山陰・日本海の季節別波の特徴
- 秋(10-11月):ベストシーズン – 台風のうねりと冬型の北西うねりが入り混じり、サイズ・コンディション共に期待大。
- 冬(12-2月):中級〜上級者向け – 西高東低の気圧配置でコンスタントに胸~頭サイズの波が届くが、天候は荒れがち。
- 春(3-5月):ファンウェーブ – 冬型のうねりが弱まり、移動性高気圧に覆われる日が増え、クリーンな波を楽しめる。
- 夏(6-9月):ビギナー向け – 南風によりうねりが入る日は少ない。基本は小波だが、台風のうねりが入ればサイズアップも。水温が高く快適。
日本海で必須のウェットスーツガイド
日本海サーフィンを快適に楽しむためには、季節やエリアごとに適したウェットスーツの準備が欠かせません。特に山陰エリアは四季の変化がはっきりしており、水温も地域によって差があります。以下では山口・島根・鳥取それぞれの特徴に合わせて解説します。
- 山口県
- 日本海エリアの中でも比較的水温が高いのが特徴。夏はタッパーやシーガルで十分に対応可能です。冬場でも対馬海流の影響で水温が下がりにくいため、5/3mmのフルスーツで入れる日も多く、厳しい寒さを感じにくいエリアです。
- 島根県〜鳥取県
- 山陰の中央〜東部にかけては、冬場の水温がぐっと下がり、冷たい北西風が吹きつけます。夏場はシーガルや3mmフルスーツで快適ですが、冬は5/3mmのセミドライが必須。さらに水温が低い日にはブーツやグローブを装備することで、長時間のサーフィンでも安心です。
西日本海サーフィンポイント
山口サーフィンポイント
山口県は日本海エリアの最西端に位置し、対馬海流の影響で海水温が高く、年間を通じて比較的温暖な環境でサーフィンが楽しめます。サーフポイントの種類も豊富で、ビーチブレイク、リーフ、河口といった多彩な波を味わえるのが魅力。サーフトリップにも最適なエリアです。
特に秋から冬にかけては、日本海全体で波が立ちやすくなる時期ですが、その中でも山口は安定して波をゲットできる確率が高いのが特徴。さらに透明度の高い海や入り組んだ海岸線による独特の景観も相まって、サーファーにとって特別な体験を提供してくれるエリアといえます。
二見サーフポイント
山口最西のリーフブレイクポイント。
土井ヶ浜サーフポイント
西風への反応が良い美しいビーチブレイクポイント。
角島サーフポイント
近年観光客が急増している大変美しい島のビーチ。
島戸サーフポイント
西うねりは角島に遮られるが、北寄りのうねりをキャッチすることができる。
大浦サーフポイント
遮るものはなく、北西うねりを広範にキャッチする。
加津の浜サーフポイント
長門市油谷周辺の東側の海岸がポイント。
川尻サーフポイント
強烈な西うねりをかわしてのサーフィンが可能。
大浜サーフポイント
比較的波を当てやすいビーチブレイクポイント。
立石サーフポイント
北うねりを敏感にひろう美しい漁港ポイント。
二位ノ浜サーフポイント
設備も整った美しいビーチポイント。
黄波戸サーフポイント
強い北西うねりを交わすことのできるポイント。
清ヶ浜サーフポイント
鳴き砂で有名なビーチ。北西風に敏感に反応する。
木与サーフポイント
山口エリアのメインポイント。コンスタントに波が期待できる。
島根サーフィンポイント
島根県は、冬の北西の季節風で波が上がる典型的な日本海サーフエリアです。特に島根半島から西へ進むにつれて海岸線が北西に向くため、多くのポイントが北風を受けやすく、強風時にはクローズアウトしやすい側面もあります。そのため風が緩むタイミングや風向きの切り替わりを狙うことが重要です。
また、コンディションが整う条件としては、北海道西側に発達した低気圧が停滞し、山陰付近の等圧線が広がって風が弱まる時がベスト。このタイミングをうまく捉えることで、島根ならではの上質な波を楽しむことができます。中級者以上にとってもチャレンジングで魅力あるエリアです。
大塚サーフポイント
益田ローカルのメインポイントのためビジターはローカル優先で。
津田の浜サーフポイント
コンパクトなビーチの益田ローカルポイント。
千畳サーフポイント
周辺を代表するローカルのメインポイント。うねりに大変敏感。
石見海浜公園サーフポイント
長い海岸線で風の影響を受けやすいが混雑も少ない。
波子サーフポイント
右手の漁港や構造物により北東風をかわしやすくコンディションが良い時は混雑しやすい。
浅利サーフポイント
リーフ岩場のためブーツ持参がベター。
黒松公園サーフポイント
ローカルも少なくプライベートサーフを楽しめることも。
波根サーフポイント
ロングウォールを形成する波も期待できるローカルポイント。
多伎サーフポイント
深めの地形のため割れづらい傾向にある。
久村海岸サーフポイント
駐車場からのアクセスも良いビーチポイント。
稲佐の浜サーフポイント
島根西部のローカルメインポイント。
古浦サーフポイント
遠浅の初心者OKビーチブレイク。
鳥取サーフィンポイント
鳥取県は東西に長い海岸線を持ち、数多くのサーフポイントが点在しています。冬の季節風が波を届けるのは他の山陰エリアと同じですが、鳥取はエリアによって波の特徴が異なるのが魅力。
東部エリアには「白兎」「小沢見(こぞみ)」といった全国的にも有名なメジャーポイントがあり、関西からのサーファーも多く訪れます。一方、西部エリアでは河口や玉石リーフなど上級者向けのポイントも揃い、挑戦的な波にトライできるのも魅力。初級者からベテランまで幅広いレベルのサーファーが楽しめるバリエーション豊かなエリアです。
弓ヶ浜サーフポイント
湾状のサーフポイントで夏場や週末は混雑しがち。
淀江サーフポイント
コンパクトに割れやすいポイント。ロングボーダーも多い。
國信サーフポイント
通称:バーレイポイント 人気ポイント。
名和川サーフポイント
名和川の流れ込み周辺でサーフ可能。
豊成サーフポイント
テトラが投入された綺麗なビーチ。
下市サーフポイント
北うねりが入ればパワフルなブレイクが期待できる。
大黒サーフポイント
ショアブレイクのきつい玉石中級者ポイント。
赤崎サーフポイント
駐車場狭く混雑時は他のポイントをチェック。
八橋サーフポイント
エンプティサーフを堪能できる。
大谷サーフポイント
通称ぼくら。東西にフラットな地形のためあらゆるうねりに敏感。
羽合サーフポイント
ビギナーから楽しめるイージーなビーチブレイク。
宇野サーフポイント
地元ローカルが管理するコンパクトなビーチ。
石脇サーフポイント
広範囲なうねりを敏感にキャッチするポイント。
井手が浜サーフポイント
小さ目ではタルめが多いがサイズアップすると張った波が期待できる。
青谷サーフポイント
波はタルめかダンパー気味が多いと言える。
船磯サーフポイント
正面は地形が決まればロングライド可能。
小沢見サーフポイント
他がフラットでも北うねりに敏感に反応する遠浅なビーチサーフポイント。波情報サイトでも高得点がよく出る。
白兎サーフポイント
県内有数のメジャーポイント。サンドバーによりブレイクが変化しやすい。
賀露サーフポイント
鳥取駅から最もアクセスの良いビーチ。設備、アクセス、水質ともに支持を集める。
鳥取砂丘サーフポイント
豊富な砂のおかげでサンドバーがあちこちに形成される。
岩戸サーフポイント
広い遠浅なビーチブレイクでビギナーから楽しめる。
浦富サーフポイント
強いうねりが入らなければ波の期待は難しいポイント。
羽尾サーフポイント
北西ウネリが強い場合もある程度うねりをかわしてくれる。
東浜サーフポイント
コンスタントに波もブレイクしていることも多くロングボーダーが集まる。
山陰サーフトリップのおすすめ立ち寄りスポット
- 山口県:川棚温泉・瓦そば
サーフィン後の冷えた体を温泉で癒し、名物「瓦そば」でお腹も満たせます。自然豊かな山口ならではの海と山の恵みを同時に楽しめます。
川棚温泉公式サイト - 島根県:出雲大社・出雲そば
- 波がなければ出雲大社へ参拝。日本の神話を感じながら旅の安全を祈るのも一興です。名物の割子そばもぜひ味わいたい島根の定番グルメ。
出雲大社公式サイト - 鳥取といえば砂丘!サーフィンで遊べなくても、大自然の造形美を体感できます。皆生温泉で体を温め、地元の海鮮料理を堪能するのもおすすめ。
鳥取砂丘公式サイト
日本海・山陰サーフィンを楽しもう!
山陰エリアのサーフィンは、安定した波と美しい自然に加え、地域ならではの観光資源やグルメが豊富に揃っています。波に恵まれた日も、そうでない日も、サーフトリップを充実させる楽しみは尽きません。サーファー一人ひとりが旅を通じて地域に還元することが、海を守り、文化を継承し、次世代へつなげることにもつながります。